第39回 | 3.20 芝生タイム動画 |
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『世界の合田に聞く、レッドディザイアのドバイワールドC挑戦(2)』
――ダート戦で行われていた、これまでのドバイワールドCや、その前哨戦は、
基本的にはサバイバル合戦というか、アメリカのダート戦に近いレース展開でしたよね。
ところが、マクトゥームチャレンジラウンド3は、
後方で脚を溜めていたレッドディザイアが直線一気を決めるという、
まるで日本における芝の競馬を見ているようでした。
合田 「まさにその通りですね。さらに言えば、あのマクトゥームチャレンシラウンド3に関しては、
“やっぱり、オールウェザー(AW)コースでは、ああいう競馬になりやすいんだな”
とおっしゃる、海外の競馬関係者もいました。
アメリカでもそうですが、AWコースでは、芝を得意とする馬が活躍する傾向が強い。
つまり、レッドディザイアのような、抜群の切れ味を誇る馬には、とても向いているわけです。
メイダン競馬場のAW馬場、いわゆるタペタコースへの適性の高さも、
レッドディザイアの大きな武器となりそうです」
――日本の芝競馬のようなレース展開になるのであれば、
日本生産界を支配するサンデーサイレンスの血を
父マンハッタンカフェから受け継ぐレッドディザイアには、
血統面のアドバンテージもありそうですね。
合田 「確かに、サンデーサイレンス系が持つ、切れ味鋭い末脚は、
タペタコース向きと言えるでしょう。
タペタコースの直線は400mほどで、いい脚を長く使うタイプよりも、
爆発力がある馬が優位となる。
メイダン競馬場のコースレイアウトも、レッドディザイアにとっては、
打ってつけのものですよね」
【第40回へつづく】
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合田さんがドバイミーティングを分析する
『海の向こうの競馬、そしてホースマン7』 も連載中です。