今年の夏休みを利用して海外の競馬を
見に行こうという日本の競馬ファンのために、
合田さんは、こんなアドバイスを贈ってくれました。
「夏休みにヨーロッパの競馬を見に行こう
というファンも多いかと思いますが、
もしも1週間の休みがあったとしたら、
地理的なものや開催日程を事前に調べて、
効率的に時間を使うことをオススメします」
「たとえば、アスコット競馬場で
行なわれる夏の大一番
キングジョージVI世&QエリザベスSの
2、3日後には、
もう“グロリアスグッドウッド”が始まる。
アスコット競馬場もロンドンから車で
45分くらいの場所にありますから、
ロンドンを本拠地にしながら、
アスコット、グッドウッド両競馬場を
楽しむことが可能なわけです」
「またドーヴィル競馬場で
ジャックルマロワ賞を観戦した後、
イギリスへ渡ってヨーク競馬場で3日間行われる、
いわゆる“イボア開催”を楽しむのも
大推薦のスケジュールですね」
「かつてゼンノロブロイが出走した
GⅠインターナショナルSが行なわれる
“イボア開催”は、
8月のイギリス競馬のハイライトとも言える、
素晴らしいレースが繰り広げられます。
まあ、“ここからここまでが夏休みなんだけど、
どこの競馬場を回ったらいい?”
という質問をぼくにしていただければ、
最善のスケジュールを
組んでさしあげる自信はありますよ(笑)」
明日は、合田さんが大好きなビールも存分に楽しめる、
ドイツ、ベルギーの競馬場を紹介します。
(第21回に続く)
1959年東京生まれ。慶応普通部(中学)時代から馬術部に所属するかたわら、千葉新田牧場で「乗り役」としてのアルバイトをこなす。慶応大学経済学部卒業後、1982年テレビ東京に入社。『土曜競馬中継』の制作に携る。1988年テレビ東京を退職し、内外の競馬に関する数多くの業務をこなす(有)リージェントの設立に参加。
現在は、『世界の競馬』(NHK-BS)、『鈴木淑子のレーシングワールド』(グリーンチャンネル)などのキャスターも務めている。