ヨーロッパから大西洋を渡った
アメリカの競馬場へ夏休みに行くとしたら、
どこに足を運べばいいかを
合田さんに聞いてみました。
「西海岸なら、カリフォルニアにある
デルマー競馬場でしょうね。
建物自体も、
とてもチャーミングなのですが、
サーフィンをしながら競馬を楽しんでいる
お客さんがいるところが凄い!」
「まさに、ウエストコーストらしい
フランクさと爽快さに溢れた競馬場で、
日本ではちょっと味わえない
個性を持っています。
歴史的なことを言うと、
1938年に、あのシービスケットが
リガロッティとマッチレースを戦い、
勝利したのが、開場2年目となる、
この競馬場でした」
「武豊騎手も、かつてひと夏を
デルマーで過ごしたのですが、
この街の居心地の良さを絶賛していましたね」
さらに合田さんは、こんなデルマー競馬場の
楽しみ方も提案してくれました。
「競馬ファンにとってうれしいのは、
夏場のデルマー競馬場では、
毎朝公開調教が行なわれることです」
「1996年夏にシガーが新記録となる17連勝をかけて、
デルマー競馬場のGⅠ
パシフィッククラシックSに出走したときは、
毎日のように、
大勢のメディア関係者やファンが
調教を見るために集まっていました。
アメリカ競馬の調教が、
どんな感じのものかを是非見てみたい
という熱心な競馬ファンにとって、
デルマーは、まさに打ってつけの競馬場
と言えるでしょうね」
明日は米東海岸のオススメ競馬場、
サラトガ競馬場のお話を合田さんにお伺いします。
(第23回に続く)
1959年東京生まれ。慶応普通部(中学)時代から馬術部に所属するかたわら、千葉新田牧場で「乗り役」としてのアルバイトをこなす。慶応大学経済学部卒業後、1982年テレビ東京に入社。『土曜競馬中継』の制作に携る。1988年テレビ東京を退職し、内外の競馬に関する数多くの業務をこなす(有)リージェントの設立に参加。
現在は、『世界の競馬』(NHK-BS)、『鈴木淑子のレーシングワールド』(グリーンチャンネル)などのキャスターも務めている。