海の向こうの競馬、そしてホースマン

第13回
日本競馬の国際化に貢献した(有)リージェント
 

合田さんが競馬業界の大先輩の方々と
設立した(有)リージェントは、
それまでの日本競馬界では、
ほとんど行なわれていなかった
業務内容を持つ会社でした。

「さきほど話ました、イギリスで放映された
 ダンシングブレーヴ・ドキュメンタリーの
 日本語版の制作と販売のほかにも、
 やはりイギリスで発行されている
 競馬情報誌『レーシングワールド』の
 日本語版の製作、ジャパンCに招待された
 外国馬の海外における出走レースの
 ビデオに関する版権管理などを、
 ウチの会社で手掛けていくことになったのです」



「それから、これは現在も続いている仕事なのですが、
 海外に拠点を持つセリ会社の日本サイドの窓口
 といったことも業務内容としています」

合田さんは「基本的にはスキ間産業ですから…」と
謙虚に語りますが、「競馬の国際化」という
1980年代以降の日本競馬界が掲げた大目標に対して、
ビジネス面からそれをサポートしたのが、
合田さん率いる(有)リージェントであったことは
間違いありません。

さて明日は、仕事をするうえでの必須アイテム
ともなっている「英語」に関する、
合田式マスター法をお届けいたします。
お楽しみに!

(第14回に続く)

構成・文/関口隆哉

 

合田直弘氏 プロフィール

1959年東京生まれ。慶応普通部(中学)時代から馬術部に所属するかたわら、千葉新田牧場で「乗り役」としてのアルバイトをこなす。慶応大学経済学部卒業後、1982年テレビ東京に入社。『土曜競馬中継』の制作に携る。1988年テレビ東京を退職し、内外の競馬に関する数多くの業務をこなす(有)リージェントの設立に参加。
現在は、『世界の競馬』(NHK-BS)、『鈴木淑子のレーシングワールド』(グリーンチャンネル)などのキャスターも務めている。

 

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