合田直弘氏インタビュー 海の向こうの競馬5 そしてホースマン

海外からトップホースを招いて行われるジャパンC&ジャパンCダートが11月29日(日)東京競馬場、12月6日(日)阪神競馬場で開催されます。
第4回
コンデュイットは96年JC馬シングスピールと並ぶ実力派!

コンデュイットが持つ、硬い馬場向きの瞬発力について、
合田さんは、その主戦ジョッキーで、
英首位騎手でもあるR・ムーア騎手の言葉を紹介してくれました。

「“ゴーサインを出して3完歩目には、
  コンデュイットはもうトップスピードに入っているんだ”
  と、ムーア騎手も証言していますが、
  名馬に共通する、すぐにトップスピードに乗る鋭い瞬発力を
  コンデュイットも持っているようです」

「まあ、トップスピードの乗ってからの脚は、
  モンスターであるシーザスターズほどではないのでしょうが(笑)、
  今回のジャパンCを勝ち切る能力を、
  コンデュイットが保持していることは間違いないでしょう」

過去にジャパンCに参戦した外国馬との比較では、
コンデュイットは、1996年に勝利したイギリス馬
シングスピールに比肩すると合田さんは指摘します。
ちなみに、シングスピールを管理していたのは、
コンデュイットと同じイギリス競馬界を代表する名トレーナーであるM・スタウト師。
シングスピール、ピルサドスキーでジャパンCを連覇している、スタウト師の手腕も、
コンデュイットの頼もしい後ろ盾となりそうです。

「いずれにしても、今年のジャパンCに参戦する外国馬のなかで、
  勝利する可能性を持つのは、
  コンデュイットだけだと考えています。
  ただし、コンデュイットにも不安材料があります」

「ひとつには、ブリーダーズCから、
  中2週となる厳しいローテーション。
  もうひとつは、ジャパンCにおける
  日本馬の “地の利” は、
  かなり大きいということですね」

ということで、ジャパンC当日となる明日は、
合田さんに予想をお願いしました。
合田さんの本命は、果たしてどの馬なのでしょう!?

(明日更新の第5回に続く)

構成・文/関口隆哉



合田直弘氏プロフィール

1959年東京生まれ。慶應中学時代から馬術部に所属するかたわら、千葉新田牧場で「乗り役」としてのアルバイトをこなす。慶應大学経済学部卒業後、1982年テレビ東京に入社。『土曜競馬中継』の制作に携る。1988年テレビ東京を退職し、内外の競馬に関する数多くの業務をこなす(有)リージェントの設立に参加。
現在は、『世界の競馬』(NHK-BS)、『鈴木淑子のレーシングワールド』(グリーンチャンネル)などのキャスターも務めている。