ジョン・マコーマック氏プロフィール
1967年、アイルランド・ダブリン生まれ。
アイルランド・イギリス・アメリカ・オーストラリア・カナダの厩舎・牧場での経験後、ヨーロッパ大手サラブレッド商社・BBAアイルランドにてエージェントとして12年間勤務、10年前に独立。
日本関連ではこれまでに、シンコウフォレスト、タップダンスシチー等のGIウイナーを発掘。また繁殖ではウインドインハーヘアー(ディープインパクトの母)を日本に仲介。今年もすでに2回来日をしている知日派。
第4回 | 「ケンタッキーダービーの厳しさ」 |
自国のみならず、世界中から注目を浴びるビッグレース・ケンタッキーダービー。 それは、アメリカで生まれた3万頭のサラブレッドが例外なく目指す頂なのである。 | |
―― 日本のトレーニングセールに行ったことは? | |
ジョン氏(以下J) | 実際に行ったことはありませんが、 |
―― どのあたりからそう感じますか? | |
J | バイヤーに対して、あそこまで |
―― 話は変わりますが、ケンタッキーダービーを安い馬が勝つことがままありますが、 それは何か理由があるんでしょうか? | |
J | アメリカの場合、生産頭数が多いので、 |
―― 厳しいサバイバルです。 | |
J | アメリカでは年間3万頭以上のサラブレッドが生産されています。 それが全馬、ケンタッキーダービーを目指してきますから。 ニューヨークやカリフォルニアといったメジャーなところだけでなく、 ネブラスカや、今年はカナダ、ニューメキシコからも強い馬が出ています。 しかも、ケンタッキーダービーをたまたま勝つ馬はまずいない。 その後のレース結果をみても、勝つ馬はやはり強いのです。 最近では、マグレで勝ったのはリルイーティーぐらい(笑)。 |
―― やはりダービーは特別なレースなんですね。 | |
J | もちろんそうです。アメリカに限らず、 スイスダービーでも、トルコダービーでも、 もちろん日本ダービーでも、 その国のいちばん強い馬を決めるのがダービー。 だから、どこも素晴らしいレースだと思いますね。 |
(つづきは火曜日に更新します) 取材/J-horseman編集部 | |