2009年10月17日
こんにちは。
いよいよ、ですね。
ところで第1回の秋華賞の勝利ジョッキーは
松永幹夫現調教師だったのを覚えておいででしょうか。
騎乗馬はファビラスラフィン。
外国産馬のため桜花賞、オークスには出られず、
この一番にかける意気込みは並ではなかったのですが、
彼女をお手馬にしていた藤田伸二騎手には先約があり、
次に依頼した河内洋騎手も予定馬が出走権を得られなければ
という条件付きOKでしたが、結局その馬が出走権を獲得して、
負傷長期療養で手が空いていた松永師に回ったそうです。
ところが競馬はやってみなければわかりません。
5番人気の彼女は好位から楽々と抜け出し勝ってしまいます。
1着が河内騎手の3番人気エリモシック、
3着が藤田騎手の7番人気ロゼカラー、
勝利の女神とはなんとも皮肉なものですね。
でもこれらの伏兵馬たちは並み居る人気馬、
オークス馬エアグルーヴ、トライアル・ローズS馬ヒシナタリー、
桜花賞2着のイブキパーシヴなどをまとめて負かしています。
エリモシックは翌年のエリザベス女王杯で
女傑ダンスパートナー、ブエナビスタのお母さんビワハイジなどを
斬って捨てG1馬に輝いています。
秋華賞2着がフロックといわさない実力の持ち主ですね。
誰にもフロックなどとはいわせない!
ファビラスラフィンこそ、その窮極の存在でした。
次走のジャパンCでは7番人気の低評価でしたが、
またも好位からスルスルと抜け出し、
猛追するシングスピールとデッドヒートを演じました。
彼はイギリス、カナダ、ドバイと世界を股にG1を勝った強豪で
鞍上は世界の名手ランフランコ・デットーリ騎手。
ゴールではハナだけ負けましたが、
ファビラスラフィンにとっても松永幹夫騎手にとっても
最高のレースだったといって過言ではないでしょう。
歴代の秋華賞馬には、3冠馬スティルインラブ、
一昨年の有馬記念を制したダイワスカーレット、
古馬になって宝塚記念を勝ったスイープトウショウ、
無敗で秋華賞、エリザベスを連覇したファインモーション、
強い馬はいっぱいいますが、個人的には
ファビラスラフィン最強とひそかに考えていたりします。
このご縁で松永幹夫調教師のレッドディザイアが
頑張ってくれるといいなぁ、と思ったりもします。
きょうも来てくださってありがとうございます。
本番のあすもよろしくお願いします。