2010年04月29日
こんにちは。
祝日にもかかわらず来てくださってありがとうございます。
きょうは 「昭和の日」、昭和時代には天皇誕生日といいました。
この日は曜日にかかわらず天皇賞が行われていたころです。
さて、今週は天皇賞・春のお話をさせてもらっています。
ワールド・サラブレッド・ランキングを穴のあくほど見ても、
昨年の春の天皇賞馬マイネルキッツの名前が出てこない、
日本ホースマンとしてはちょっと焦りますよね。
で、ランキング118位相当の117ポンドの欄にやっと
ブエナビスタ、ヴァーミリアンと並んでマイネルキッツが。
天皇賞・春のレース価値は帝王賞と同じ評価なのです。
宝塚記念2着(サクラメガワンダー)より低く、
香港ヴァーズ4着(ジャガーメイル)にも及ばない、
どうやら世界はそんな風に見ているらしいのです。
これはショックでした。
日本ホースマンの多くの方々が敬愛してやまない天皇賞・春。
起源をたどれば明治初期にまでさかのぼる
伝統と品格のレースが国際的には驚くほど低評価なのです。
そのレースの国際評価がどうあろうと
セントレジャー約2930m、アスコット金杯4000mと
頑として歴史を重んじるイギリス流も立派です。
でもフランスのように英・愛と時期が重なるダービーを
2400mから2100mに距離短縮して差別化を図り、
レースの質を高めようと努力する国もあります。
簡単に結論は出せません。難しいです。
でも考えなければならない問題だと思います。
きょうも来てくださってありがとうございます。
日本の競馬もJRAや関係者の努力の積み重ねで
少しずつ形や姿を変えてきています。
まあ、もともと百年、二百年のスパンで変わっていくのが
競馬です。気長にじっくり考えていきたいと思います。