2009年12月15日
こんにちは。
きのうは朝日杯フューチュリティSの勝ち馬、
つまり2歳チャンピオンから、もう15年間も
クラシックホースが出ていないというお話をしました。
最近では一昨年の3着馬キャプテントゥーレが
皐月賞を勝った例はあります。
はるか以前の話になりますが、
80年のこのレースで13人気10着と注目もされず大敗しながら
年を越して急成長し皐月賞、ダービーを連覇した馬もいます。
カツトップエースですね。菊池一雄厩舎の所属で、
この馬を手がけていた調教助手が藤澤和雄師でした。
なぜ2歳チャンピオンがクラシックに勝てないのか。
原因のひとつに馬主さんはどうか分からないのですが、
調教師さんの中にはクラシックを狙うような大物を
このレースに使いたがらない人もいるようです。
中山の外回り1600メートルはスタートしてすぐに2コーナーへ突入し、
次に高低差4メートル近い坂を下りながら向こう正面を走ります。
スタート直後の位置取りが非常に厳しく、
その後も息の入らない展開になる傾向が強くなるようです。
2歳のこの時期にこうした競馬を覚えると、次に2000メートルとか
長めの距離を走らせると“かかる”ようになりがちだといいます。
だからクラシックを意識しているような大物2歳馬は
そもそもこのレースに出てこないというのが最近の風潮です。
別の視点から見ると、武豊騎手の実績が注目されます。
武豊ジョッキーはこのレース、0-3-2-7。
全部で22ある日本のG1レースで勝っていないのは
このレースとマイルチャンピオンシップだけです。
ところがこの間のダービー実績は、スペシャルウィークに始まって、
アドマイヤベガ、タニノギムレット、ディープインパクトで勝ち、
ダンスインザダーク、エアシャカール、リーチザクラウンで2着、
通算で4-3-1-7と目を見張るような抜群の実績です。
つまり彼がダービーで乗るような有力馬は、
朝日杯フューチュリティSには出ていなかったことになります。
ことしは前評判の高いローズキングダムなどが出てきます。
さて、15年間つづいたジンクスを払拭できるのでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
馬券にかかわる金言を集めた『知恵の言葉』を更新しました。
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