2010年03月08日
こんにちは。
先週のチューリップ賞につづいての桜トライアル第2弾、
フィリーズレビューが今週のメインレースとなります。
このレースは1967年創設でことし44回目を迎えますが、
発足早々の第1回勝ち馬ヤマピットは桜花賞こそ大敗しましたが、
オークスではみごとに雪辱を遂げています。
つづく68年コウユウ、69年ヒデコトブキと連続して桜花賞馬を出し
早くも信頼性の高いトライアルとして地位を確立しました。
70年代の10年間では伝説の大差勝ちを演じたテスコガビーら、
実に7頭もの桜花賞馬を輩出します。
つづく80年代も牝馬三冠メジモラモーヌら7頭が本番に勝ち、
このレースを抜きにしては桜花賞は語れないほどでした。
ところが90年代に入ると実績は暗転します。
このレースに出走して本番も制したのはキョウエイマーチだけ。
それ以前の栄光が信じられないほどの凋落ぶりです。
理由はいろいろ考えられますが、レース体系が整備され、
本番と同コース同距離のチューリップ賞などに代表されるように
出走レースの選択肢が増えたことが大きいのでしょう。
実際、90年のアグネスフローラ(タキオンのお母さん)にはじまり、
99年のプリモディーネまで7頭が桜花賞を勝ちました。
95年ワンダーパフューム、翌年のファイトガリバーのように
中山のアネモネSを使って本番も勝ちきる馬も出てきました。
こうした背景には調教技術や輸送ノウハウの進歩なども
大きく寄与しているのかもしれません。
先日のドバイで大金星を上げたレッドディザイアは
2月上旬のエルフィンSから本番直行のローテーションでした。
難しいとされる牝馬の仕上げですから、
それぞれの馬でそれぞれの仕上げ方法があるのだと思います。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今週も1週間、よろしくお付き合いください。