2011年01月05日
こんにちは。
年が明けると各種ランキングなどが続々と発表されますが、
北米リーディングサイアーはジャイアンツコーズウェイだそうです。
現役時は13戦9勝2着4回とほぼパーフェクトな成績を残しています。
マイルから中距離を得意とし、芝もダートも問いませんでした。
産駒の多くはマイル近辺を得意とする仔が多いようですが、
中にはアスコットゴールドC (芝4000m) のライトオブパッセージ、
ブリーダーズCマラソン (AW2800m) のマンオブアイアンのような
筋金入りの長距離走者もいます。
(ちなみにマンオブアイアンはカジノドライヴの半弟ですね)
ダートも自身がBCクラシック2着があるように問題なく、
昨年のケンタッキーダービーで有力視されたエスケンデレヤはじめ、
一流馬を次々と輩出しています。
こうした万能ぶりはもちろん素晴らしいものですが、
ジャイアンツコーズウェイの奥の深さは
その遺伝力というか生命力にあります。
初年度産駒のシャマーダルは仏二冠などの一流馬ですが、
その産駒から昨年の仏二冠馬ロペデヴェガを出し、
今年は怪物フランケルのライバルと目されている
カーサメント、ドバイプリンスを出して絶好調です。
もう既に 《ジャイアンツコーズウェイ系》 といっていい
確かな存在感を世界中に広げています。
明けて14歳とまだ若い種牡馬ですから、
その勢いは止まるところを知らないといえそうです。
ところでこのチャンピオンサイアーが獲得した賞金総額は
約878万ドル、日本円に換算して約7億2000万円あまりです。
日本のチャンピオン・キングカメハメハは37億円余りを獲得、
ジャイアンツコーズウェイを日本のランキングに当てはめると
28位のオペラハウスといい勝負という結果です。
日本の賞金が高すぎるのではなく向こうが安すぎる、
だからジャイアンツコーズウェイも仔のシャマーダルも
孫のロペデヴェガもみんな3歳で引退してしまいます。
リスクが高くて賞金の安い競走馬として頑張るより、
種牡馬としてのビジネスに専念する方が割りがいいからです。
ちょっと考えさせられる問題です。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今日の東西金杯で2011年の競馬がスタートします。
『馬名ミュージアム』 を更新しました。
今年もよろしくお願いします。