2009年11月28日
こんにちは。
毎日JCの話題をお届けしていますが、
きのうはJCを3勝しているデットーリ騎手が
3勝いずれもハナ差だったというお話をしました。
『いい騎手はエンターテーナーだ。
ただ強い馬だから勝ったというのではなく、
強い馬をより強く見せて勝たせてくれる。
見ているものを楽しませる、本当のプロだ』
藤澤和雄調教師が語る騎手論です。
騎乗技術云々というレベルを超えて藤澤先生がおっしゃるとおり
エンターテーナーの域に達しているんだと思うしかありません。
デットーリ騎手の凄さはツボにはまったケースだけではなく、
常にエンターテーナーであることを自分に課していることです。
“デットーリジャンプ”もそこがコンセプトなんでしょうね。
競馬はスポーツであり、文化であり、エンタテインメントなんだと
改めて教わったような気持ちです。
さて、ことしのJCの主役の1頭コンデュイットに騎乗する
ライアン・ムーア騎手、彼の芸術的な手綱さばきも有名です。
伝説として残っているのは07年のエクリプスS、
百戦錬磨のデットーリ騎手が見事に一本とられたお話です。
デットーリ騎手の1人気オーソライズドは英ダービー馬、
ヘファーナン騎手の2人気ジョージワシントンは2000ギニー馬、
これに対する3人気のムーア騎手のノットナウケイトは
人気が示すとおり強豪両馬には少し足りないと思われていました。
ところが直線でムーア騎手は愛馬を外ラチ沿いに持ち出すと、
そのままただ1頭で走り、両強豪と馬体を併せるところなく
1馬身半差をつけて先頭でゴールしたと伝えられます。
これにはさすがのデットーリ騎手も呆れるしかないでしょうね。
さすがに今回のコンデュイットは正攻法でしょうが、
誰かムーア騎手をあわてさせるような
怪(?)騎乗を見せてくれないものでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
『競馬新聞の◎をチェック!』
合田直弘さんの『海の向こうの競馬、そしてホースマン5』で
週末のひと時をお楽しみください。
どうぞよろしくお願いします。