2009年10月29日
こんにちは。
台風も去り、秋晴れの気持ちいい日がつづきます。
いかがお過ごしでしょうか。
さて天皇賞ですが、きのうはSSが大活躍というお話をしました。
付け加えれば東京コースに強いと定評のトニービンも
SS・5勝につづき3勝を上げています。
ことしはオウケンブルースリ、カンパニーなどの有力馬が
トニービン系の代表として参戦しますね。
ところで天皇賞をトレーナーという視点から見ると、
藤澤和雄調教師が4勝と断然の実績を残しています。
古くは故・尾形藤吉調教師の7勝という大記録がありますが、
消長の激しい現代のG1において10年あまりで4勝というのは、
文句なく偉大な記録だと思います。
とくに藤澤師の業績が際立つのは、
96年のバブルガムフェロー、02年のシンボリクリスエスで
3歳馬による天皇制覇という道を開いた点にあると思います。
それまで3歳有力馬は菊花賞に向かうのが当たり前でした。
そこに馬の適性を踏まえて3000メートルではなく2000メートルという
まったく新しい選択肢を現実のものにしたのです。
海外では3歳馬が凱旋門賞など最高峰に向かうのは普通、
斤量面の恩恵はありますが、勝ち馬もたくさん出ています。
3歳馬による天皇賞挑戦は、強い馬は3歳でも強いという
藤澤師一流の国際感覚が生かされたのでしょうね。
同じレースでも色彩が違って見える、
最高峰のレースにはそんな新しい発見が秘められています。
ことしもそんな楽しみを味あわせてもらいたいと思っています。
きょうも来てくださってありがとうございます。
あす金曜からは馬券も発売、いよいよ盛り上がる天皇賞です