2011年01月02日
正月2日、いかがお過ごしでしょうか。
世間はまだお屠蘇気分でも馬社会は本番スイッチオンです。
5日の金杯開催に向けた調整がダイナミックに進みます。
でも、なぜ5日なのか?
威勢の良さなら元旦が断然だけれども家族の手前もあるから、
2日とか3日くらいには “初競馬” を楽しみたいのがファン心理です。
5日じゃ仕事も始まっちゃうし、なんか中途半端。
なんでも毎年5日の競馬事始めは法律で決まっているらしいです。
競馬法施行規則といういかめしい法令の第2条と3条で
競馬開催は土曜、日曜、祝日と1月5日~7日に限られています。
じゃぁ今年のように元旦、2日に土日なら開催できるじゃないか?
でも地方競馬との棲み分けというか申し合わせで、
12月29日~1月3日のJRA開催は遠慮するのだそうです。
まぁそれもいいのでしょうが、
この規則自体は1954年に施行されています。
多少の改正あったのでしょうが、基本は50年以上も前のものです。
その間に競馬を取り巻く環境も大きく変化しています。
ウインズの拡充とか、ネット投票の普及とか、
競馬がギャンブルではなくエンタテインメントとして
幅広い層に多様な形で受け容れられるようになったとか。
人々のライフスタイルが土日至上主義ばかりでなくなったとか。
そもそも売上が自然に上がっていく時代はとうに終わり、
マイナス成長が当たり前になって10年以上がたちます。
そろそろ世の中の枠組みの中で競馬のあり方を
ゼロベースで考え直す時期なのかもしれません。
きょうも来てくださってありがとうございます。
21世紀最初の10年間が終わり、
次の10年間のステージが始まります。
いろいろと考えなければならない10年間なのでしょうね。