2011年09月16日
こんにちは。
今日はキーンランドのちょっとしたこぼれ話をお届けします。
初日のトッププライスは140万ドル、2番目が120万ドルでした。
いずれもAPインディ産駒につけられた値段です。
APインディは昨年は種付けした全馬が不受胎という結果で、
繁殖シーズン後に種牡馬引退の道を選び、
結局10年生まれの今年の1歳馬がラストクロップになりました。
昨年もAPインディがトップの座を占めたのですが、
価格は420万ドルと破格のものでした。
もっともその産駒の母ブレイムはゼニヤッタの半姉という血統で、
自身G1を3勝している掛け値なしの一流馬です。
しかも状況は妹ゼニヤッタが無敗の連勝街道を突き進んでおり、
APインディも種牡馬引退直前という希少価値があり、
マーケットの関心も異様に盛り上がった結果でした。
今年のキーンランドにも2日目にブレイムの息子が登場しました。
父がゼニヤッタと同じスマートストライクですから、
世紀の女帝と4分の3の同血が流れていることになります。
ところがハンマープライスが振り下ろされたのは75万ドル。
とても信じられない決着でした。
もちろんセリの価格は血統だけで決まるものではありません。
血統だけなら、そもそもセリ市など必要なくなります。
血統、馬体、馬が醸し出す気品などが総合的に評価されて
ホースマンの誇りをかけて値付けが行われるわけです。
さて、それはさておきこの世界が注目する血統馬、
購買者は日本人オーナーの代理人らしいという話です。
とすると来年には日本のターフでお目にかかれるかもしれません。
ゼニヤッタの血縁に日本で会えるとは思ってもみなかった。
オーナーさんに感謝したい気持ちでいっぱいです。
セリというのは馬だけでなく夢も飛び交っているのですね。
きょうも来てくださってありがとうございます。