2011年02月26日
こんにちは。
今日は阪神で芝1600mのアーリントンCが行われます。
アーリントンパーク競馬場と阪神競馬場が姉妹提携したのを機に、
それまでペガサスSとして同条件で施行されていたレースを
1992年に改称して今年で20回目を迎えます。
アーリントンパーク競馬場は、アメリカのシカゴ近郊にあって、
家族がピクニックを楽しめるほどの美しい景観で有名です。
が、この競馬場、“世界初” が多い先駆的な存在としても著名です。
1927年の開設で30年代にはトータリゼーターを導入しています。
今ではおなじみのコンピュータ制御のオッズ表示板ですね。
コンピュータを真空管で動かしていた時代の話です。
とんでもなく先進的な発想と勇気ある投資が
競馬を迅速公正な大衆的レジャーに育てたのだとおもいます。
現在は当たり前の写真判定システムやゲート式発馬機を
初めて取り入れたのもアーリントンパークだそうです。
しかもこれらはアメリカが大不況に苦しんでいた30年代の事業です。
初の “100万ドル” レースを実現したのもここでした。
アーリントンのホースマンのフロンティア精神に頭が下がります。
さて、ちょっと地味めなな印象もあるアーリントンC、
ペガサスS時代にはオグリキャップが中央デビューを飾っています。
02年のタニノギムレットはここからダービーの栄冠を射止めました。
ゴージャスだったのは08年のアーリントンCでしょうか。
勝ったダンツキッスイはその後不振に陥りましたが、
3着のディープスカイがNHKマイル、ダービーを連覇しています。
2着が昨年のマイルチャンピオンシップのエーシンフォワードで
10着に惨敗したスマートファルコンはダートで大成しています。
どの馬がどんな道を選び、どう成長していくのか、
そんなことを考えるのも楽しいレースです。
きょうも来てくださってありがとうございます。
明日の阪神競馬場はいいお天気に恵まれそうです。
どうぞ目一杯お楽しみください。