2011年08月14日
こんにちは。
先週、アスコット競馬場で行われた騎手招待のシャーガーCは、
イギリス、アイルランド、ヨーロッパ、そして世界選抜と
チーム対抗戦で6レースを戦い優勝を争う趣向です。
世界選抜の一員として香港のダグラス・ホワイト騎手などとともに
参加した武豊騎手は優勝はできなかったのですが、
《ライド・オブ・ザ・デー》 という賞を受けました。
シャーガーCステイヤーズという2マイルのレースで勝ったのですが、
その騎乗が当日のベストパフォーマンスと認められたのです。
向こうではこの種の表彰制度が活発に行われています。
伝説の名騎手レスター・ピゴットを顕彰したレスター賞は、
さまざまな視点から優秀ジョッキーを表彰していますが、
《ライド・オブ・ジ・イヤー》 もちゃんとあります。
年間でもっとも卓越した騎乗に贈られる栄誉ある賞です。
記録だけではなく、記憶もしっかり大切にしているわけです。
欧米では 《グッドルッキングホース賞》 というのもあります。
ビッグレースではけっこう頻繁に実施されていて、
出走馬を対象にいちばん素晴らしい馬体の馬が選ばれます。
カジノドライヴがブリーダーズCクラシックで選ばれたとき、
藤沢和雄調教師が本当に誇らしげに見えました。
勝負は時の運という面が避けられませんが、
馬体の良し悪しは血統に裏付けられた資質も影響しますが、
トレーナー、スタッフの努力の結晶と言っていいでしょう。
こうした “見る人はちゃんと見ているよ” みたいな賞が、
もっとたくさんあればいいのに、と思います。
“職人気質” の方が多い世界ですから、
みなさんきっとこれを励みされるでしょう。
賞金ばかりではなく、こうしたことも大切にしたいものです。
きょうも来てくださってありがとうございます。
明日はフランス・ドーヴィルでジャックルマロワ賞、
ゴルディコヴァが15タイトル目のG1奪取をめざします。
何とも凄い記録ですが、この話題を中心にお届けします。