2011年08月19日
こんにちは。
先週末に米アーリントンパーク競馬場で開催された “G1フィールズ”、
3つのG1レースを1日でやってしまう豪気な企画ですが、
すべてヨーロッパからの遠征馬が勝つという結果に終わりました。
どうやら下落しているのは国債格付けだけではないようです。
そのちょっと沈滞気味なアメリカに楽しみな牝馬が登場しました。
明日20日、サラトガ競馬場で行われるアラバマSに出走します。
ご承知のように、“ニューヨーク牝馬三冠” の最終関門にあたります。
ケンタッキーダービー、プリークネスS、ベルモントSの
クラシック三冠を“トリプルクラウン”と呼ぶのに対して、
エイコーンS、CCAオークス、アラバマSの牝馬三冠の覇者は
“トリプルティアラ”の愛称で盛大に祝福されます。
“ニューヨーク牝馬三冠” というとローカルなイメージが漂いますが、
たまたまニューヨーク州の競馬場で行われるというだけで
“アメリカ牝馬三冠” というべき格と伝統を誇っています。
歴代三冠馬にもクリスエヴァート、ラフィアンなど
アメリカ人が愛してやまない名馬が顔を揃えています。
イッツトリッキーは6戦5勝の好成績でここへ駒を進めてきました。
父マインシャフトはその父が引退した大種牡馬APインディで、
母の父がミスタープロスペクターという配合で
強かった時代のアメリカの誇りを凝縮したような血統です。
イッツトリッキーの母系にミスプロの血が流れ3×4×4が完成し、
これが爆発的な闘争心の源になっているのでしょうか。
ぜひアメリカ競馬を奮い立たせるようなレースをしてください。
きょうも来てくださってありがとうございます。
フランスに遠征中のヴィクトワールピサが体調不良で
凱旋門賞出走を取り止めることになったようです。
こういうことも含めて競馬なのでしょうが、残念です。