2011年09月13日
こんにちは。
海の向こうでは世界一の規模と質を誇る1歳馬取引 (イヤリングセール)
キーンランド・セプテンバーセールが始まっています。
リーマンショック以来、下降傾向が止まらない欧米馬産界ですが、
今年はセールを盛り上げようと例年以上の良血馬、素質馬が
大挙して集められたといいます。
円高を追い風に日本人バイヤーも数多く参加しているようで、
さて、どんな馬が海を渡ってくることになるのでしょうか。
今回のセールにあたって東京サラブレッドクラブ (TTC) が
ホームページでキーンランド参戦を表明、
昨年に続いてセール購買馬を募集ラインナップに追加と発表し、
どなたにも会員になるチャンスがあるという側面からは
その模様をお伝えするのも無意味ではないと思いました。
セール初日のセッション1には選り抜きの良馬が集められます。
どの馬もリーマン以前ならミリオン (100万ドル) 級の血統馬揃い、
セール主催者の意気込みが伝わるラインナップでした。
しかし欧米の馬産不況は相当に深刻なようで、
生産者が期待するような値がなかなかついてくれません。
主取りに終わる馬が続出といった状況だったようです。
ミリオン越えを果たしたのはエーピーインディ牡駒の140万ドルと
ストリートクライ牡駒の120万ドルの2頭にとどまりました。
でも、ミリオンまでいかなくても良い馬は結構いたようです。
一口に言って “お買い得セリ市” みたいなことでした。
円高の追い風に乗る日本人バイヤーにはとくにそうでしょうね。
その中でTTC (とおぼしき) 購入馬は3頭いました。
どれも魅力にあふれたサラブレッドだと思いました。
明日からはその仔たちをご紹介していきましょう。
きょうも来てくださってありがとうございます。
日本の重賞で香港の馬が、フランスで日本馬が走ったかと思えば、
キーンランドで日本人バイヤーの姿が目立つ、
なんだか急に世界が狭くなったような気がします。
この国際化の波はもう止まらないのでしょうね。