2011年09月10日
こんにちは。
明日はパリ・ロンシャン競馬場では華やぎの中にも緊張感漂う
凱旋門賞トライアルレースが挙行されます。
3歳のニエル賞、古馬のフォア賞、牝馬のヴェルメイユ賞は
本番と同じロンシャンの2400mが舞台です。
その他にもマイルG1のムーランドロンシャン賞が行われます。
まず日本馬が出走するレースから見ていきましょう。
ナカヤマナイトがチャレンジするニエル賞は好メンバー揃いです。
無敗で仏ダービーを制したリライアブルマンと
彼をパリ大賞で負かしたメアンドレが双璧でしょうか。
今年のパリ大賞は2分26秒63と非常に速い時計で決着し、
リライアブルマン以外にも愛ダービー馬のトレジャービーチ、
同2着のセヴィルなどレベルの高いレースでした。
ナカヤマナイトは彼らに胸を借りる立場ですが、
ステイゴールドらしい渋とい成長力で頑張ってくれるでしょう。
ナカヤマフェスタ、ヒルノダムールが挑むフォア賞は、
女傑サラフィナが強敵ですね。強い馬です。
昨年の凱旋門賞はナカヤマフェスタに2馬身半差の3着でしたが、
四角で落馬寸前の致命的な不利を受けてのもので、
内容的には勝ち馬ワークフォース以上の評価もあるほどです。
前走サンクルー大賞も牡馬相手にしっかり勝ち切りました。
牡馬58キロに対して彼女は57キロとわずかな斤量差を考えれば、
着差以上に強い内容と言えるのではないでしょうか。
エイダン・オブライエン厩舎のセントニコラスアベーは、
長い休養明けを叩かれながら徐々に調子を上げて、
コロネーションCでミッディを破り久々にG1を勝ちました。
キングジョージではナサニエル、ワークフォースに先着され
3着に終わりましたが、力は見せたと思います。
ここが凱旋門賞キップ奪取のラストチャンスで頑張るでしょう。
この仏英2強に日本馬2頭が挑む4頭立てになったフォア賞、
実力を測るにはちょうど良いメンバー構成になりました。
何とか本番に望みを繋ぐレースをしてほしいものです。
きょうも来てくださってありがとうございます。
明日はヴェルメイユ賞、ムーランドロンシャン賞、
両G1レースの模様を探ってみたいと思います。