2009年07月14日
こんにちは。
きょうも来てくださってありがとうございます。
夏の陽射しがやってきました。
いよいよ夏競馬本番、よろしくお付き合いください。
さて、どの道にもスペシャリストはいるものです。
今週のメイン・アイビスサマーダッシュは
新潟競馬場の直線1000メートルだけで争われます。
直線競馬のスペシャリストいえば
真っ先にアグネスワールドの名が思い浮かびます。
父が快速血統のダンチヒ、
半兄ヒシアケボノはG1スプリンターズSを制し
G2スワンSをレコード勝ちしたスピード血脈で
半姉の仔ドバイディスティネーション、リブレッティストは
ともにヨーロッパスプリントG1の覇者です。
スプリント界の世界的名血といっていいでしょう。
彼自身、アベイドロンシャン賞、ジュライCとヨーロッパG1を制し
キングズスタンドS(現G1、当時G2)にも2着するなど
日本が生んだ世界的スプリンターでした。
しかしこれだけの馬が遂に日本のG1を勝てませんでした。
2度のスプリンターズSで2度とも2着にがんばっていますが、
この馬の実績を考えれば満足できるものではないでしょう。
ところで彼のヨーロッパでの好走歴は
ロンシャン、ニューマーケット、アスコットと転戦しましたが、
すべてが直線だけのレースであったことが共通しています。
海外で唯一大敗したブリーダーズCスプリントは
チャーチルダウンのコーナーを2度回るコースでした。
彼はカーブを苦手としていたのではないか。
とでも考えないと日本のG1未勝利が理解できませんね。
新潟の直線コースが完成し
アイビスサマーダッシュが新設されたのが2001年。
彼はその前年秋を最後に引退していました。
もし彼がこのレースに出走することがあったら
とんでもない勝ち方をしていたに違いないと思えてなりません。
さて、今週の出走馬にアグネスワールドのような
直線競馬のスペシャリストが潜んでいるでしょうか。
世界を股にかけるホーストレーダーのスペシャリスト
ジョン・マコーマックさんの特別インタビュー
『世界の中のニッポン・ニッポンの中の世界』はきょうが最終回。
マコーマックさん、貴重なご見解をありがとうございました。
インタビューの全貌はバックナンバーからご覧になれます。
お暇のおりに目をとおしてみてください。
どうぞよろしくお願いします。