2009年08月13日
こんにちは。
豪雨に地震に、なんだか物騒な日々がつづきます。
みなさんの地域は大丈夫でしょうか。
お気をつけください。
俺は時計を投げつけてるんじゃない。
常識を投げ捨てているんだ。
G-ショックという耐震性にすぐれた時計の開発者が
実験を繰り返しながらいった言葉だそうです。
どの世界にも常識というものがあります。
たいていは昔からこうだからとか、みんなそうしているからとか、
論理的な根拠がないものも多いようです。
さて、今週は競走馬の流通のお話をしています。
日本の競走馬マーケットは長い間、
当歳セリ、いわば“青田刈り”を中心に動いてきました。
当歳で購入しなければ良馬が手に入らない、
これが日本競馬界の“常識”だったわけです。
だから誰もが海のものとも山のものともわからない当歳セリに
大きなリスクを感じながら“常識”に従ってきました。
ところがここ最近、実質上の1歳市場であるクラブ所属馬が
重賞はおろかクラシックレースを次々と制覇しはじめました。
2歳馬を対象にセリを行うブリーズアップセールからは
G1朝日杯フューチュリティSに勝ち、皐月賞3着に健闘した
セイウンワンダーを輩出しました。
極端にいえば、良馬=当歳、売れ残り=1歳以上、
という“常識”の構図が崩れてきたようです。
“常識” を投げ捨てた人々の勇気を尊敬します。
誰だってリスクはできるだけ少なく、
楽しみはできるだけ多く競馬で遊びたいと思っています。
そして馬主やクラブ会員のみなさんの輪が
大きく広がっていけばうれしいと思います。
きょうも来てくださってありがとうございます。
あすもよろしくお願いします。