2009年08月17日
こんにちは。
さて、今週はもうはじまるやいなや、
気持ちが日曜の札幌記念に飛んでいます。
もちろんブエナビスタが登場するからなのですが、
迎え撃つ古馬陣も豪華な顔ぶれが期待できそうです。
言葉は悪いのですが、一枚落ちの感じがする夏競馬としては
異例の豪華ラインナップといえるかもしれません。
気候の関係もあるのでしょうが、
海外では夏でも普通に大レースが行われているようです。
イギリスでは毎年7月下旬にアスコット競馬場で
キングジョージ6世&クイーンエリザベスSが開かれています。
フランスではジャックルマロワ賞は8月中旬の開催です。
タイキシャトルの勝利で日本でも知られるようになりました。
いずれもG1中のG1と誰もが認める存在です。
さて、アメリカの夏といえば、8月下旬、サラトガで開催され
“真夏のダービー”と親しまれているトラヴァーズSですね。
ケンタッキー・ダービーより11年早く創設された
アメリカ最古の歴史を誇っているそうです。
勝ち馬にはマンノウォー、ネイティブダンサーなど伝説の名馬、
三冠すべてでアファームドに敗れたアリダーが
雪辱を果たした因縁のレースとしても印象に残ります。
98年の優勝馬コロナドズクエストは、
父のフォーティナイナー、母の父のダマスマス、
その父のソードダンサーと
トラヴァーズSの栄冠で固められた血統ですね。
こういう馬がいること自体、
このレースがいかにアメリカのホースマンに尊敬され、
そしてファンに愛されているかの証明でしょう。
コロナズドクエストは残念ながら急死しましたが、
世界中でたった1頭のラストクロップが日本にいます。
先日の新馬戦を圧勝したベビーネイルがその忘れ形見です。
『酔いどれ対談』で清水成駿さんともどもお世話になった
山本英俊オーナーの所有馬ですね。
来年のいまごろ、ぜひトラヴァーズSに挑戦してほしいと思います。
山本オーナーや藤澤調教師にいまからお願いしておきましょう。
今週も早々から来ていただいてありがとうございます。
ご一緒に1週間を楽しめたらうれしいです。