2009年10月19日
こんにちは。
週明け早々から来てくださってありがとうございます。
今週のG1は淀の3000メートルで競われる菊花賞ですね。
『さすがに3000メートルとなると距離適性が問われる。
スタミナは調教でつけるというわけにはいかない。
お母さんがステイヤー血統だとか、
性格がおっとりして折り合いがつきやすい
といった素質があってこそだ』
藤澤和雄調教師は菊花賞に勝つ条件をこう指摘しています。
3000メートルという距離の長さもさることながら、
菊花賞特有のペースが出走馬を悩ませます。
前半、中盤、後半の1000メートルずつに区切ると、
オウケンブルースリが勝った昨年のレースにも見られるように
58秒8-66秒7-60秒2と極端な中だるみのペースですね。
過去20年くらいを振り返ってもほぼ共通する傾向です。
加速-減速-加速のハードなペース転換を乗り切るには、
血統的な背景に加えて、ジョッキーのコントロールに素直な
“おっとりした性格”が必要不可欠なのでしょう。
中盤の急速な減速は折り合いがつけにくいのか、
逃げ馬、先行馬には非常につらいレースになっています。
過去20年で逃げ馬の着順は、
(18)(6)(3)(15)(4)(10)(16)(2)(15)(4)
(1)(7)(11)(10)(14)(15)(16)(14)(17)(4)着と
惨憺たる結果に終わっています。
勝ったのは89年のセイウンスカイだけで
2ケタ着順のオンパレードというありさまです。
“長距離の逃げ馬”という馬券金言がよくいわれますが、
菊花賞に限っては通用しないようです。
藤澤先生のおっしゃるように厳しいレースなのですね。
今週は菊花賞の話題を中心にお届けしていきます。
どうぞよろしくお願いします。