2009年10月26日
こんにちは。
秋だというのにけっこう蒸し暑かったりしますが、
お元気にお過ごしのことと思います。
『スピード化が進んで、1600mの馬で2000mを勝とう。
2000mの馬で2400mのレースを勝とうというのが世界の趨勢だ。
もちろん日本だって例外ではない。
だからこそ、2000mという距離、
とりわけタフな東京コースの2000mは、大きな意味を持っている』
96年のバブルガムフェローで3歳馬の天皇賞挑戦を実らせ、
02年、03年とシンボリクリエスに連覇を果たせ、
05年にはゼンノロブロイとダンスインザムードで1、2着独占と
余人を寄せ付けない実績を誇る藤澤和雄調教師の述懐です。
府中の2000メートル、天皇賞というレースを知り尽くした先生でこその
含蓄に富んだ言葉と思いました。
たしかに先生のおっしゃるとおりで、ことしの凱旋門賞は
スピード血統ケープクロス産駒シーザスターズが勝っています。
ケープクロスはタイキシャトルが勝ったジャックルマロワ賞で3着、
マイル戦を中心に19戦5勝と平凡な一流馬といった印象です。
ケープクロスはグリーンデザートからダンチヒに遡る血統ですが、
スピードの申し子のような快速スプリンター・ダンチヒは
代を重ねるに連れて距離への対応力を増しており、
凱旋門賞ではディラントーマス、レイルリンク、シンダーが勝ち、
ピルサドスキーが2年連続で2着に健闘しています。
英ダービーはエルハーブとノースライトが優勝しています。
まさに藤澤先生の言葉どおり1600メートルの馬で2000メートルを、
世界の趨勢がここにあるのはたしかなようです。
さて、ことしの天皇賞、どんな戦いになるのでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今週は天皇賞もそうですが、
海の向こうではブリーダーズCが行われます。
こちらも向こうも目が離せませんね。
1週間どうぞよろしくお願いします。