2009年11月10日
こんにちは。
ブリーダーズCクラシックで牝馬のゼニヤッタが勝ちました。
これまで世界中のホースマンが間違ってきたと思うのは、
いつも牡馬(種牡馬)ばかり見ているからです。
牡馬の重要性を低く見ているわけではありませんが、
もし牝馬が1頭も大レースで勝つことなく
10年のときが過ぎたとしたら、
私どもの馬産はそのとき終わりを迎えます。
スーパー牝馬が次代の競馬のクオリティを決める、
アガ・カーン殿下がインタビューに答えてそう言っています。
ゼニヤッタはこれで14戦14勝と無敗記録を伸ばしています。
まさにスーパー牝馬ですね。
でも、牡馬相手のレースは今回が初めて、
次々と牡馬をなぎ倒しているレイチェルアレクサンドラに比べて、
ちょっと評価が低かったのですが、
この勝利で年度代表馬のゆくえが微妙になった感じです。
さて、話は変わりますが、ブリーダーズCの開幕を飾る
ブリーダーズマラソンでマンオブアイアンという馬が勝ちました。
父ジャイアンツコーズウェイ、母ベターザンオナーですから、
そうカジノドライヴの半弟ということになります。
それにしてもベターザンオナーというお母さんは凄いですね。
長兄ジャジルと長女のラグストゥリッチーズがベルモントS勝ち、
次男坊カジノドライヴはいろいろなアクシデントを乗り越えて、
日本調教馬としては初の米ダート重賞を制覇し、
三男坊はグレード外とはいえ華やかなレースに勝ちました。
超の字がつくスーパー繁殖牝馬といって過言ではないでしょう。
さて、このブリーダーズCシリーズは、あす水曜日から
合田直弘さんの『海の向こうの競馬、そしてホースマン4』で
くわしい戦評や分析をお届けします。
牝馬といえば今週はエリザベス女王杯ですね。
冒頭にご紹介したアガ・カーン殿下が
シャラナヤという馬を送り込んできました。
あすはアガ・カーン家の牝馬についてお話したいと思います。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今週もどうぞよろしくお願いします。