2009年11月20日
こんにちは。
週末ともなると空模様が気になりますね。
東京、京都とも土曜は曇り、日曜はお湿りがあるようです。
さて、突然ですがバーバロという馬をご存じでしょうか。
5戦5勝で臨んだケンタッキーダービーを6馬身半差の圧勝。
シアトルスルー以来29年ぶりの
無敗の三冠馬誕生かとアメリカ中を興奮させました。
このレース4着のジャジル、2着のブルーグラスキャットが、
5週間後の三冠最終章ベルモントSで1、2着したのですから、
三冠の可能性は十分すぎるほどあったと思います。
(ちなみにジャジルはカジノドライヴのお兄ちゃんですね)
可能性で終わってしまったのは第2章プリークネスSで
発走直後に故障発生、競走能力喪失の重傷を負ったからです。
馬主のスタブレスさんのたっての願いで
ペンシルバニア大学に治療プロジェクトが組まれます。
が、彼は蹄葉炎に苦しみ、不帰の名馬となってしまいます。
アメリカ版テンポイントの悲劇です。
この悲劇のアメリカンヒーローを輩出したのがダイナフォーマー、
あすの東スポ杯2歳S出走のレッドバリオスのお父さんですね。
グラスワンダーの父シルヴァーホーク、
シンボリクリスエスの父クリスエス、
日本に輸入されたブライアンズタイムや
リアルシャダイなどと同じロベルト系の種牡馬です。
ちなみにバーバロとバリオスは、
母父がミスタープロスペクター系
というところまでそっくりの血統構成です。
さらにバリオスは祖母ディスピュートがケンタッキーオークス馬、
その全弟に地方競馬で10年連続リーディングサイアーに君臨する
アジュディケーティングがいます。
アメリカきっての名牝系といわれています。
ダートはむろん鬼でしょうね。
でもバーバロがデビュー後3戦を芝のレースで勝っているように、
芝のスピードや切れにも十分対応できるはずです。
仮にここを勝てなくても、
同じロベルト系のサニーブライアンがのちに皐月賞、ダービーを連覇して
鮮やかな逆襲劇を演じたように成長力は折り紙つきの血でしょう。
東京サラブレッドクラブの所属馬ですが、
会員のみなさんは先々までたっぷり楽しめそうですね。
クラブのホームページに吉沢譲二さんの血統解説や
角居勝彦調教師のコメントなどが掲載されています。
バリアフリーですから、気軽にのぞいてみてください。
きょうも来てくださってありがとうございます。
『馬券術どおりに買ったらこうなった』
『競馬新聞の◎をチェック!』は夕刻ごろの更新となります。
どうぞよろしくお願いします。