2009年11月25日
こんにちは。
秋のG1シリーズもいよいよ佳境に入ってきました。
ことしはエリザベス女王杯4着に仏G1オペラ賞のシャラナヤ、
マイルCS・3着が英G1サンチャリオットSの覇者サプレザ、
近年になく海外からの遠征馬が頑張っています。
「ジャパン・オータム・インターナショナル」をご存じでしょうか。
エリザベス女王杯、マイルチャンピオンS、JC、JCDの
4レースに出走の遠征馬が対象で、
JRAが指定するレースの1、2着馬がJCで1~3着すると
ボーナス賞金が加算されます。
ちなみにJCの場合、凱旋門賞、キングジョージ、
英・仏・愛ダービー、ドバイシーマクラシック、
ブリーダーズCターフ、ブリーダーズCクラシックの
8レースが指定されています。
JRAが認定する世界のスーパーG1、8大競走ですね。
ことしはコンデュイットがキングジョージと
BCターフのダブル権利を持っており、
彼がJCに勝つと本賞金2億5000万円
プラス1億3000万円のボーナスで4億円近い実入りになります。
世界最高レベルのアスリートの真剣勝負が観られるなら
決して無駄な投資ではないでしょう。
むしろJRAの勇断だったかなとすら思います。
キングジョージは文字通り
世界のスーパーG1に君臨する格式の高いレースですが、
JCでは意外に苦戦しています。
いちばん最初に日本にやってきたキングジョージ勝ち馬は
90年のベルメッツでした。もちろん1番人気に推されましたが、
日本の芝とヨーロッパに芝に違いなのか7着に敗れています。
その後もキングジョージ馬は不振で96年ペンタイア8着、
02年ゴーラン7着と掲示板すら確保できないありさまです。
00年のモンジューが4着に入線していますが、
彼のキングジョージ勝ちは翌01年のことでした。
ことしのコンデュイットはBCターフ2連覇のいずれもが
2分23秒台の好タイムで制しており、
先輩とはちょっと違うかな、なんて気もします。
さて日本に最初にやってきたスーパーG1馬ベルメッツ、
半妹にサドラーズウェルズ牝駒のグレースアンドグローリーがいます。
彼女にカーリアンがつけられグレイトサンライズという牝馬が誕生します。
レッドディザイアのお母さんですね。
ヨーロッパの血が日本の風土に溶け込んだのでしょう。
ベルメッツの仇を妹の孫が討つことを期待したいと思います。
きょうも来てくださってありがとうございます。
合田直弘さんの『海の向こうの競馬、そしてホースマン5』は
JCとJCDにスポットをあてて緊急連載がスタートします。
『馬名ミュージアム』を更新しました。
どうぞよろしくお願いします。