2009年12月02日
こんにちは。
ジャパンCダート(JCD)ウィークも半ばです。
きのうはJCD史上最強牝馬というお話をしました。
きょうは史上最強馬は誰かという話題をお送りします。
『Eclipse first, the rest nowhere.』
(1着エクリプス!他の馬はまだ見えない!)
現在のサラブレッドの95%は父系をさかのぼると
エクリプスという1頭の名馬に行き着くそうです。
そのエクリプスのデビュー戦。馬主同士の賭けでオーナーが、
他の馬の入着が認められないほどの大差をつける、
そう宣言したときの言葉だそうです。
結果はそのとおりで100馬身の大差がついたと伝えられます。
競走成績は18戦18勝と完全無欠、種牡馬としても素晴らしく
ダービー開設の1780年にはすでに晩年に達していましたが、
81年ヤングエクリプス、83年サルトラム、84年サージェントと
3頭のダービー馬を次々と送り出しています。
産駒があまり走るので、父エクリプスというだけで
3ポンドのハンデが課せられたと嘘のような話が残っています。
JCD史上でエクリプスほどではないにせよ
記録と記憶の両方に残る大差勝ちをしたのがクロフネでした。
トライアルの武蔵野Sで1分33秒3という驚異的なレコードで
2着イーグルカフェに9馬身の大差でぶっちぎったクロフネは、
本番でも2100メートルの世界記録を更新、6馬身差をつけます。
『太平の眠りを覚ます上喜撰 たった四杯で夜も眠れず』
江戸末期の黒船来航で詠われた狂歌そのままでした。
このレースを最後にクロフネは種牡馬入りしますが、
その繁殖成績はご存じのとおり素晴らしいものです。
この名馬を上回るような快速馬が出てきてほしいものです。
きょうも来てくださってありがとうございます。
合田直弘さんの『海の向こうの競馬、そしてホースマン5』、
きょうから再開します。まずは先日のジャパンCを総括、
あさって金曜からJCDプレビューの予定です。
なにかのご参考になるかもしれません。
競走馬の名前にスポットを当てた『馬名ミュージアム』、
好評を頂いておりますこちらも第3回を更新いたしました。
お暇なおりにのぞいてください。どうぞよろしくお願いします。