2009年12月07日
こんにちは。
きょうも週明け早々から来てくださってありがとうございます。
今週は阪神ジェベナイルフィリーズ、
来週は朝日杯フューチュリティSと2歳G1がつづきます。
この時期になると早熟馬云々がいろいろと議論されますが、
藤澤和雄調教師が著書『G1の勝ち方』(小学館刊)のなかで
非常に含蓄の深い見解を述べていらっしゃいます。
少し長くなりますが引用させてもらいます。
『過去にこのレース(ジェベナイルフィリーズ)までは頑張ったが、
それ以後は泣かず飛ばずという馬もいる。
よく、「早熟な馬だった」と表現されることが多いが、
私は、早熟な馬などいないと思う。
早くから競馬に使えるのは、
早熟だからではなくて元気な馬だからだ。
ただ、2歳というのは馬によっては
まだデリケートな時期だから、使い方が難しい。
若いから元気がいいし回復が早いから、
つい大丈夫だと思って使ってしまうが、
その結果、筋を痛めたり、馬が嫌気をさしてしまうこともある』
以前は関西の2歳チャンピオン決定戦として牡牝混合戦として
コダマやタニノムーティエのようなダービー馬、
テンポイントやサッカーボーイのような人気馬を輩出してきた
伝統のこのレースが
牝馬限定と現在の形になったのは1991年からのこと。
過去18年でこのレースが最後の勝ち鞍になった馬が
3分の1近くの5頭もいます。
95年ビワハイジのようにその後は負けつづけ、
5歳時の引退レースでやっと勝った馬もいます。
でも彼女はブエナビスタという素晴らしい後継馬を産みました。
一概に早熟だったと決めつけるわけにいかないでしょう。
早熟云々は結果論として語られることが多いようです。
結果論は馬券の役にはたちませんから、
本当に競馬って奥が深くて難しいと思います。
今週はそんなことも考えながらお送りしていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。