2009年12月09日
こんにちは。
今週は阪神ジュベナイルFの話題を中心にお届けしています。
きのうは2歳G1で勝っても早熟とは限らないお話でした。
きょうはこのレースとクラシックとの関係を眺めてみましょう。
牝馬限定の2歳G1になって19回を重ねたこのレースから、
過去7頭の桜花賞馬、6頭のオークス馬が出ています。
とくにここ3年はクラシックに好成績を残す馬が多く、
06年の勝ち馬ウオッカは桜花賞2着のあとダービーを制し、
ウオッカ不在のオークスを4着馬のローブデコルテが制覇。
07年の勝ち馬トールポピーはオークス、
6着のレジネッタが桜花賞に勝っています。
昨年の勝ち馬ブエナビスタはご存じのように2冠を制しましたね。
ということは、このレースの出走馬のどこかに
来年のクラシックを勝ち負けするような実力馬が
潜んでいるといえそうです。
とはいえウオッカですら4番人気と
生涯最低人気(ダービーは3人気)でしたから、
どこに実力馬が潜んでいるかわかりません。
のちにオークスと天皇賞・秋を勝ち、
ジャパンCで連続2着を記録した女傑エアグルーヴも、
このレースでは3番人気2着でした。
着順はともかく人気の薄さにびっくりする思いですね。
ことしは傑出して前評判の高い馬というのは見当たらないようで
ここで好勝負した馬が来春のクラシック候補になるのでしょうか。
その意味では見過ごせないレースになりそうです。
きょうも来てくださってありがとうございます。
合田直弘さんの『海の向こうの競馬、そしてホースマン5』は
ジャパンCダートの戦評をお送りします。
『馬名ミュージアム』を更新しました。
どうぞよろしくお願いします。