2010年01月23日
こんにちは。
昨日はエクリプス賞・米年度代表馬の座を
ゼニヤッタとレイチェルアレクサンドラが争って
レイチェルが戴冠したという話題をお届けしました。
直接対決がないので比較が難しいのですが、
14戦14勝でブリーダーズCを制したゼニヤッタか、
牡馬を蹴散らしてG1・5連勝のレイチェルか、
審査員も頭を悩ませたことでしょう。
さて、もうひとつ微妙な問題があるような気がします。
彼女たちが走ったコースですね。
ゼニヤッタは14勝中13勝を挙げた
オールウェザー(AW)の申し子のような存在です。
ことしからAWになるドバイ挑戦のうわさもありますね。
真逆にレイチェルは11勝中10勝までもがダートです。
ここにも比較の難しさがあります。
さらに『海の向こうの競馬、そしてホースマン』でおなじみの
海外競馬通の合田直弘さんによると、
全米にはダート支持派が広範に存在していることに加え、
ブリーダーズCを2年連続で開催したサンタアニタですら、
雨でも雪でも平気なはずのAWなのに排水の悪さなどで
一度ならず開催中止に追い込まれた経験から
“ダート回帰論”が検討されているそうです。
また2年連続で行われたAWでのブリーダーズCでは
一昨年のレイヴンズパスなど欧州勢が大活躍したり、
昨年のゼニヤッタのような欧州血統が台頭しました。
こうした潮流からダート主力のアメリカの馬産体系が崩壊するのでは、
という危機感も根強くあるようです。
しかしドバイのメイダン新競馬場、改修後のロンシャンなど
AWコースがどんどん増えていきます。
そうした中での“回帰論”、いろいろ考えさせられますね。
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