2010年02月07日
こんにちは。
まだまだ寒い日がつづきます。いかがお過ごしでしょうか。
きょうのメインは共同通信杯ですね。
共同通信杯はほぼ同時期に行われる関西のきさらぎ賞から
遅れること6年、1967年に創設されています。
73年にタケホープがダービー、菊花賞の二冠を制して以来、
ミスターシービー、ナリタブライアンの三冠馬2頭をはじめ、
このレース出走馬がクラシック25冠を制覇し、
非常に伝統のあるレースとして尊敬されています。
ところが21世紀になってからのクラシックホースは
01年のダービー馬ジャングルポケットだけ。
この10年を振り返るときさらぎ賞組が
ネオユニヴァース、メイショウサムソンと2頭のダービー馬、
ダービー2着馬はここ最近4年連続で輩出しています。
西高東低の風が相変わらず強いのでしょうか。
ことしの共同通信杯、面白い名前の馬が出走します。
ここまで2連勝で大本命におされそうなアリゼオです。
イタリア語で貿易風という意味なんだそうですが、
この風は亜熱帯地域から赤道に向けて東向きに吹きます。
東方の国々の貴重な品々を満載した帆船軍団は
この風に乗り希望に胸を膨らませて母国をめざしたのです。
美浦の堀宣行厩舎の管理馬で東の期待を背負うアリゼオ、
さて、みごとに風向きを変えてくれるのでしょうか。
ちょっと気になる点といえば、
父がシンボリクリエス、彼は引退レースとなった有馬記念で、
9馬身ちぎり生涯のベストパフォーマンスを披露しました。
天皇賞・秋と有馬記念をまとめて2年連続勝った名馬ですが、
引退レースのゴール前では“どこまで強くなるんだ”と
その成長力の凄まじさに鳥肌が立つ思いをしました。
またアリゼオの母系も
叔父のワンモアチャッター、同スマートギア、
母の従兄弟のプレミアムボックス、
活躍馬はゆっくり成長しながら古馬になって本格化し、
長く丈夫に走りつづけるタイプが目立ちます。
アリゼオが3歳クラシックから活躍するとなると
これはとんでもない大物に育つのかもしれません。
いろんな意味で注目してみたいと思います。
きょうも来てくださってありがとうございます。
冒頭にちょっと触れましたが来週は西のきさらぎ賞、
この話題を中心にお届けしたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。