2010年02月12日
こんにちは。
ことしで半世紀、50回目を迎えるきさらぎ賞、
今週はこのレースの歴史を駆け足で振り返っています。
過去49回でダービー馬6頭、皐月賞馬7頭、菊花賞馬9頭、
桜花賞馬2頭、ダービー2着馬13頭を輩出した出世レース。
二冠馬5頭を含めて19頭が延べ24冠を奪取しています。
さて今年、クラシックホースの仲間入りする馬はいるのでしょうか。
ちょっと興味深いなぁと思っているのはレーヴドリアンです。
母レーヴドスカーはフランスで走って1-6-1-2の成績ですが、
唯一の勝ち星がサンタラリ賞で堂々たるG1ホースでした。
この年のフランス牝馬陣は充実していて、
仏オークスはエジプトバンドが勝ち、2着にヴォルヴォレッタ、
レーヴドスカーは惜しくも4着に敗れています。
秋のヴェルメイユ賞ではヴォルヴォレッタ、レーヴドスカーと入り、
3着にエジプトバンドが踏ん張ります。
そしてロンシャンウィーク、レーヴドスカーはオペラ賞に駒を進め、
ここもイギリスからの遠征馬ペトールシュカの2着に涙を飲みます。
直後の凱旋門賞は前年に日本のエルコンドルパサーを破り
欧州最強馬の称号を手に入れたモンジューが人気を集めます。
しかしレースはアガ・カーン殿下の傑作シンダーが抜け出し、
エジプトバンドが2着、ヴォルヴォレッタが3着と牝馬2頭が健闘、
ディフェンディングチャンピオンのモンジューは4着に敗れます。
レーヴドスカーはこの凱旋門賞組と並んで
この年のフランス牝馬3強の一角といっていいのでしょうね。
それほどの名牝がノーザンファームの吉田勝己さんに買われて
日本で産んだ最初の仔が現オープンのナイアガラでした。
その下のレーヴダムールは新馬から阪神ジュベナイルFに挑み
この世代のオークス馬トールポピーの2着に好走しますが、
残念ながらここが最後のレースになってしまいました。
3番仔のアプレザンレーヴも青葉賞に勝ち将来を嘱望されますが、
530キロを越す巨体ゆえか屈腱炎を患い引退してしまいました。
その姉や兄の無念を背負ったレーヴドリアンは460キロ台、
均整のとれた馬格で脚元への負担も兄ほどではないでしょうね。
まだ可能性のつぼみのままに終わっている名牝の血が
花開くのを見たい気持ちでいっぱいです。頑張ってほしいです。
きょうも来てくださってありがとうございます。
武豊騎手と西川哲 東京サラブレッドクラブ社長の特別対談は、
凱旋門賞、ブリーダーズCと並んで武豊騎手が
ぜひ勝ちたいレースというドバイワールドC談義をお届けします。
『馬券術どおり買ったらこうなった』、『競馬新聞の◎をチェック!』
週末の馬券コンテンツは夕刻ごろの更新となります。
どうぞよろしくお願いします。