2010年02月13日
こんにちは。
週中に雪が降ったりしてお天気がはっきりせず、
馬場状態が気になる週末になりました。
きょうの東京7Rに組まれている芝2000メートルの3歳500万下、
ペルーサというキャリア1戦の馬が注目されています。
ギリシア神話を集大成したホメロスの 『イーリアス』 に
登場する神々のひとりにペルーサがでてきますが、
母アルゼンチンスターから連想して
アルゼンチンの国民的スターといえばサッカーのマラドーナ、
彼は “ペルーサ” の愛称で呼ばれているそうですから、
たぶんここらが馬名の由来なのでしょうか。
アルゼンチンスターは社台の吉田照哉さんの勝負服で走り
1戦1勝のまま引退しています。
D2100メートルと初出走の牝馬にやさしい条件ではなかったのですが、
四角先頭から東京の長い直線をそのまま押し切っています。
490キロの馬格でパワフルなタイプだったのでしょうか。
その父キャンディストライプスはフランスで走り6戦2勝、
仏2000ギニーでは2着しましたが目立つ成績ではありません。
日本ではバブルガムフェローの兄として名を知れています。
ご存じ藤澤和雄厩舎所属で3歳秋に天皇賞を勝つなど、
三冠一辺倒だったレース選択に革命をもたらした名馬です。
キャンディストライプスは愚兄賢弟よばわりされかねないのですが、
種牡馬としてアルゼンチンに輸出されて大化けします。
産駒インヴァソールがウルグアイで5戦5勝、
マクトゥーム殿下に買われた緒戦UAEダービーで
生涯唯一の敗戦を経験しますが、その後アメリカに渡り、
ブリーダーズCを含むG1レースばかりを5戦5勝、
ドバイワールドCを圧勝してチャンピオンホースの座に君臨します。
このレースで4着に健闘した日本のヴァーミリアンに15馬身差、
どれくらい強かったか想像できそうな気がします。
キャンディストライプス産駒は南米を中心にG1を勝ちまくり、
アルゼンチンのリーディングサイヤーにも輝いています。
先ほどお話したようにキャンディの半弟バブルガムフェロー、
甥のザッツザプレンティと活躍馬は限られていますが、
南半球と北半球、遠距離などの事情がそうさせてきたのでしょう。
ペルーサの活躍次第では注目が集まるかもしれませんね。
きょうのレースでライバルに指名されそうなヒシカツジェームスは、
新馬戦でペルーサと同馬主同厩舎のシャガールを破っています。
偶然の回り合わせなのでしょうが、なぜか運命を感じさせますね。
きょうも来てくださってありがとうございます。
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夕刻ごろの更新となります。
なにかのご参考になれば幸いです。どうぞよろしくお願いします。