2010年02月23日
こんにちは。
先週は土曜日の京都記念、日曜日のフェブラリーS、
ともに強い馬が強い勝ち方をしてくれました。
フェブラリーのエスポワールシチーはドバイワールドCへ、
京都記念のブエナビスタはドバイシーマクラシックへ、
楽しみが大きく膨れ上がりましたね。
さて、今週のメインは開催が替わって中山記念となります。
この伝統あるレースの名勝負といえば、
1974年のハイセイコーとタケホープがいちばんでしょうか。
大井6戦6勝、つけた着差の合計が56馬身、
73年に鳴り物入りで中央にやってきたハイセイコーが
最初に選んだレースがタケホープも出走していた弥生賞でした。
以来、ともに引退レースとなった74年有馬記念までの2年間、
宿命のライバル同士は激闘を繰り広げます。
両雄の対決は9度、結論からいうとハイセイコーの5勝4敗でした。
中距離ではタケホープはハイセイコーに歯が立たず、
2400m以上ではタケホープが圧倒的な強さを誇りました。
タケホープがダービー、菊花賞、天皇賞などを勝ったのに対し、
ハイセイコーは2200mの宝塚記念を含めそれ以下の距離では、
15戦13勝2着2回とほぼパーフェクトな成績を残しています。
天皇賞・秋が現在のように2000mで行われていたら
彼が勝つチャンスは限りなく大きかったと思います。
みごとなミドルディスタンス・チャンピオンでした。
そのハイセイコーが無敵を誇る1800m戦の74年中山記念。
前走のAJC杯(当時は東京2400mで施行)では
勝ったライバルから2秒1も離される大差で9着に敗れています。
生涯最低着順の屈辱に発奮したのでしょうかハイセイコーは
不良馬場をものともせず重戦車のように突進して、
“逃げる精密機械”トーヨーアサヒに2秒の大差をつけます。
ライバルはさらにコンマ2秒遅れの1馬身半差3着でした。
2秒1負けて2秒2お返しする、
中距離なら無尽蔵に強いハイセイコーの姿がそこにありました。
この時点での両雄対決は3勝3敗のイーブンになります。
きょうも来てくださってありがとうございます。
さて、一時代を築いた名馬と名馬の意地をかけた戦い、
このつづきはあすのこの欄でお送りします。
どうぞよろしくお願いします。