2010年03月07日
こんにちは。
興味深いトライアルレースが次々と開催されています。
ドバイ・ワールドCトライアルのマクトゥームチャレンジR3で
レッドディザイアが素晴らしい走りを世界にアピールしたと思えば、
きのうは桜間近を実感させるチューリップ賞、
そしてきょうは皐月賞トライアルの弥生賞が発走します。
先日もちょっとお伝えしたように弥生賞は、
ミスターシービー、シンボルルドルフ、ディープインパクト、
3頭の三冠馬を輩出した品格高い伝統のレースですね。
歴代の出走馬が延べ55冠の牡馬クラシックを制覇しており、
第1回の弥生賞で4着に敗れたカネケヤキはその後、
主戦の野平祐二さんを背に桜花賞とオークスを連勝しています。
これをあわせると実に57冠レースと凄いことになっています。
ことしで47回目といいますから、
計算上、毎年ひとつはクラシックを制していることになります。
こんなレースはたぶんほかにはないのでしょうね。
長い歴史があるだけにエピソードも数え切れないほどですが、
ディープインパクトがもっとも苦戦したレースとしても有名です。
2歳12月にデビューした彼は新馬戦を4馬身差で圧勝、
3歳緒戦に選んだ若駒Sでも楽々と5馬身差で連勝を決めます。
単勝オッズ1.2倍の圧倒的人気で3戦目の弥生賞を迎えます。
前半3ハロンが37秒4、上がりが34秒9というスローペースで
先行勢は脚をためられる展開になります。
彼と武豊騎手は早めに進出、4角では先行勢に並びかけます。
しかし脚を余している彼らはしぶとく粘り簡単には交わせません。
そして先行勢から抜け出したアドマイヤジャパンを
クビだけ交わしたところがゴールでした。
ディープにとっては生涯最小の着差でした。
ちなみにアドマイヤジャパンはブエナビスタのお兄ちゃんですね。
あんなドラマ、こんなドラマ、伝統の一戦には
いろいろな人のいろいろな思い出がつまっています。
ことしはどんなドラマを見せてくれるのでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今週のチューリップ賞につづいて、来週はフィリーズレビュー。
桜前線の足音がいよいよ高まります。
来週もどうぞよろしくお願いします。