2010年03月14日
こんにちは。
先週のチューリップ賞、きのうのアネモネSにつづいて
桜トライアル第3弾フィリーズレビュー(G2)がきょうのメインですね。
馬券を買う、買わないはともかく、
日本中の競馬ファン、普段は競馬をしない人までも含めて、
みんなの目がラブミーチャンに釘づけとなることでしょう。
血統的にはどう考えても芝を得意にするとは思えないのですが、
競馬にはときどき笠松の大先輩オグリキャップのように、
突然変異というか血を超えた奇跡が巻き起こることがあります。
競馬の歴史は突然変異が紡ぎだすのだという主張もあります。
オグリキャップは残念にも種牡馬としては成功しませんでしたが、
突然変異に見える “特別な血” が受け継がれ大きな流れとなり、
やがて系統として発展することでサラブレッドは進化してきました。
突然変異する力を失うとき、その系統は衰退します。
血統に造詣の深い研究家なら論理的に説明できるのでしょうが、
生っ粋のスプリンター血統と思われていたダンチヒの血が
代を重ねるごとに様々なタイプを出すように多様化し、
4頭もの凱旋門賞馬を輩出するとは想像もできませんでした。
アメリカ生まれでアメリカ育ちのサンデーサイレンスが
芝でもダートでも、孫のレッドディザイアのようにオールウェザーも、
短距離、中距離、長距離を問わず走るようになるとは、
彼を輸入した社台ファームの吉田照哉さんも
内心では舌を巻いているんじゃないでしょうか。
話が横道にそれました。
ラブミーチャンは父サウスヴィグラス、母の父アサティスの血統。
父は交流競走を中心にダート短距離で大活躍しました。
アサティスはイギリスを中に走り6-3-2-5の成績を残し、
レッドディザイアの叔父ベルメッツが勝ったキングジョージでは
柴田政人騎手(現・調教師)を背に3着と健闘しています。
ヨーロッパ向きの重い血統なのでしょうか、
種牡馬としてはウイングアロー、ボンネビルレコードなど
ダート重賞で頑張っている子供たちが多いようです。
こうした背景から彼女の芝適性が疑問視されるのでしょうが、
結果ともかく弾丸娘の走りをたっぷり楽しみたいと思います。
きょうも来てくださってありがとうございます。
来週は桜花賞最終便フラワーC、
皐月トライアル・スプリングSをメインに展開されます。
クラシックまで、もう待ったなしですね。