2010年04月06日
こんにちは。
ことし70回目と長い歴史に彩られる桜花賞ですが、
意外にも第1回から第5回までは中山で行われていました。
名称は 「中山4歳牝馬特別」、距離も1800mと長めでした。
その後、東京、京都と開催場所を移し、
現在の阪神1600mの形で固定されたのが第10回、
1950年のことで今回 “還暦” を迎えることになります。
こうした歴史は桜花賞に限った話ではなく、
皐月賞は 「横浜農林省賞典4歳呼馬」 の名で
横浜競馬場1850mで施行されていました。
現在の中山2000mは桜花賞と同じ1950年からです。
オークスも 「阪神優駿牝馬」 とネーミングされ
鳴尾競馬場のダート2700mでスタートしています。
ダービーも第1回の開催は目黒競馬場でした。
こんな経緯から 「鳴尾記念」 「目黒記念」 のレースが
創設されたのでしょうが、では横浜は・・・?
横浜競馬場は日本初の近代競馬場として幕末に、
外国人居留民の娯楽施設として誕生したそうです。
1866年といいますから “黒船来航” から13年目、
当時の鎖国日本が猛烈な勢いで “開国=近代化” へと
突き進んでいたことがわかります。
横浜市の根岸台にあったことから別名 「根岸競馬場」、
現在では 「根岸ステークス」 のその名を残しています。
「京都農林省賞典4歳呼馬」 と呼ばれていた菊花賞だけが、
第1回から京都の3000mと施行条件が変わっていません。
“5大クラシック” が現在の形に落ち着いたのは戦後のこと、
1950年に桜花賞と皐月賞が現在の施行形態になり、
53年にオークスが秋開催から現在の時期に変更され、
日本競馬のクラシック体系が確立されます。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今週はクラシック第1弾・桜花賞の話題を中心に
ご一緒に楽しんでいきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。