2010年04月15日
こんにちは。
今週は競馬は混戦が当たり前というお話をしています。
『馬というものはスペシャルな馬以外は、
コンスタントに力を出せないことが多いものだ。
皐月賞にしても2回やれば2回勝ち馬が違うかもしれない』
という藤澤和雄調教師の言葉をきのうは紹介しました。
それでは “スペシャルな馬” とはどんな存在なのでしょうか。
分かりやすいのは三冠馬ですね。
中山からはじまって東京、京都と毎回違うコース、
2000m、2400m、3000mと延びていく距離、
相手も条件が変わり時がたてば新興勢力が台頭します。
これまで69頭の皐月賞馬が三冠切符を手に挑みましたが、
最終関門まで無事に勝ちづけたのはたった6頭です。
そして6頭に共通しているのは、
それぞれの時代を代表する血統を宿していたことです。
最初の三冠馬セントライトの父ダイオライトは
当時の最新鋭戦闘機3機分といわれる高額で
本場イギリスから鳴り物入りで輸入されています。
最近の米空軍の最新鋭機B-2Aスピリットという戦闘機が
約12億ドル、日本円で1000億円くらいするそうです。
3機分ですから3000億円の種牡馬という話になります。
現代のトップホース・シーザスターズの種牡馬価値が
150億円といわれていますが、まさにケタ違いです。
さて、ダイオライトの活躍期は
戦中から戦後で恵まれたものはいえませんでしたが、
母の父として大活躍し血の確かさを証明して見せました。
日本馬として海外重賞初制覇したハクチカラをはじめ
G1ホースを10頭も送り出しているから立派です。
千葉県の下総御料牧場に繋養されていた縁から、
いまも船橋では交流G2ダイオライト記念が行われています。
息子はセントライト記念にその名を残していますから、
親子で記念レースというのもちょっと例がないでしょうね。
きょうも来てくださってありがとうございます。
三冠などとちょっと気の早い話をしていますが、
とにかく皐月賞を勝たなければ三冠は成立しません。
このつづきは、また明日お届けすることにします。
どうぞよろしくお願いします。