2010年04月21日
こんにちは。
きのうは皐月賞の岩田康誠騎手が肝の据わった
素晴らしい騎乗だったという感想をお話しました。
きょうはあるサッカー選手の言葉から紹介しましょう。
サッカーはミスのスポーツです。
すべての選手が完璧なプレーをしたら、
スコアは永遠に0-0です。
“将軍” の愛称で愛されたミシェル・プラティニ選手です。
彼はフランス代表として3度のワールドカップに出場し、
洗練された芸術的なプレーでファンを喜ばせました。
1985年のトヨタカップにも来日し
『プラティニゴ~~~ル!
スーパーゴ~~ル!ビューティフルゴ~~ル!』
と実況アナウンサーを絶叫させ、
国立競技場を興奮と感動のるつぼに巻き込みました。
彼自身 「生涯でもいちばん美しいゴール」 と述懐しています。
その偉大な “将軍” ですら「ミス」の有無が勝負を決める、
そういっているのです。
サッカーに限らず競馬も同じなのでしょうね。
誰もミスしなかったらゴールへはほぼ人気順で入り、
ハンデ戦ならゴール前は全馬横一線ということになります。
話がわき道にそれました。なぜプラティニ選手かといえば、
皐月賞3着のエイシンフラッシュの母父に同名が見えます。
むろん偉大な “将軍” にあやかったものでしょう。
馬のプラティニはドイツ馬ですが、
“将軍” は独仏国境の生まれで親近感があったというより、
国境を越えて人々に愛された証拠なのでしょうね。
ドイツのG1を2つ勝ち、17戦9勝という成績ですが、
馬のプラティニもやはり日本にやってきています。
レガシーワールドが勝った1993年のジャパンCで
コタシャーン、ウイニングチケットと激しい2着争い、
惜しくも4着に敗れましたが日本適性は示しました。
その17年後の答えがエイシンフラッシュだったわけです。
今のところサイヤーとしてもブルードメサイヤーとしても
日本ではエイシンフラッシュただ1頭のマイノリティですが、
ことしデビュー予定の2歳にアグネスタキオンの牡が、
1歳馬にはディープインパクトとの仔がいます。
華麗にして芸術的な “将軍” の血が花開くといいですね。
きょうも来てくださってありがとうございます。
毎週水曜は『馬名ミュージアム』を更新しています。
ちょっとディープなうんちく話をお楽しみください。
どうぞよろしくお願いします。