2010年04月23日
こんにちは。
きのうはボサノヴァの名曲に由来する馬名を持つ
マシュケナーダのお話しをしました。
同じく日曜のフローラSに出走するオルレアンノオトメは、
“オルレアンの乙女” ジャンヌ・ダルクにあやかっています。
15世紀にフランスの王位をめぐって
イングランドとの間に百年戦争が勃発します。
優勢なイングランド軍に対して
“救国の英雄” として登場したのがジャンヌ・ダルクです。
彼女は激しい戦闘の最前線に立ちついに英軍を追い返します。
そしてシャルル6世が王位につきフランスは独立を守ります。
しかし最近の研究では彼女は母国フランスだけではなく、
敵国イギリスも救ったという説も有力になっているそうです。
ご承知のようにイギリスは厳しい自然環境下にあります。
気候も温暖で広大な領土を持つフランスを手に入れたら、
イングランドはそっくりフランスに移住したでしょうから、
後に栄華を誇る大英帝国は出現しなかったという話です。
彼女に散々な目にあったからこそ大英帝国が誕生し、
結果的にジャンヌはイングランドをも救ったことになります。
“風が吹けば桶屋が儲かる” みたいな話ですが、
もし大英帝国がなかったから、そこで生まれた近代競馬も
いまとはずいぶんと違った形になっていたかもしれません。
ジャンヌ・ダルクは競馬誕生の貢献者でもあったわけです。
さて、馬のオレルアンノオトメです。
ジャンヌは戦闘のとき左手に旗を掲げる絵画をよく見ますが、
オルレアンノオトメも “サウスポー” かもしれません。
未勝利勝ちが東京コース、このとき破った相手が
コスモネモシンでしたから価値があります。
オープン特別の中京2歳Sでの2着も左回りですね。
彼女の母の父にタヤスツヨシの名前が見えますが、
彼も左回りは2戦2勝と負け知らずの成績を残しています。
うち1勝がダービーでしたからその価値は計り知れません。
きょうも来てくださってありがとうございます。
週末のお天気が気になりますが、
どうかいい状態で競馬ができるといいですね。