2010年04月26日
こんにちは。
いきなりですが、アイルランドにイェーツという馬がいます。
26戦15勝、うちG1を7勝している実力馬です。
半兄に日本で走ったツクバシンフォニーの名前が見えます。
エプソムCを勝ち、第1回のNHKマイルで2着するなど
距離の長短を問わず幅広い活躍を見せた外国産馬でした。
ツクバはデインヒル産駒でしたが、
父がサドラーズウェルズに代わったイェーツは長距離専門。
ヨーロッパの各カテゴリーのチャンピオンを決める
カルティエ賞で4年連続最優秀ステイヤーに輝いています。
歴史的な名馬といってもいいと思います。
ところが世界中のサラブレッドを対象にレイティングを行う
ワールド・サラブレッド・ランキングでは19位のランクです。
19位というのは、どれくらいの価値があるかというと、
同じ19位に日本のカンパニー、ドリームジャーニーが
ランキングされていることから想像がつきそうです。
高くもないかわりに低くもない、そんな感じでしょうか。
カンパニーは2000mの天皇賞・秋が評価され、
ドリームジャーニーは2500mの有馬記念が根拠です。
イェーツは4000mのアスコット金杯が評価の対象です。
どの馬が強いというより、
どのレースに価値があったかという視点が働いています。
価値のあるレースに勝った馬が強いという考え方です。
どうやら200年を越す伝統あるアスコット金杯は
天皇賞・秋や有馬記念などと同程度の価値らしいです。
これも時代の流れでしょうか。
さて、今週は天皇賞・春3200mが行われます。
女王陛下の競馬場であるアスコットを代表するレースと
天皇陛下から優勝盾が贈られるホースマンには特別なレース、
多くの人々が愛着を感じています。
世界の流れとは別に楽しめたらいいなぁと思います。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今週は天皇賞・春と青葉賞の話題を中心にお届けします。
どうぞよろしくお願いします。