2010年05月02日
こんにちは。
天皇賞・春のホクトスルタンは残念なことになりました。
メジロアサマ、メジロティターン、メジロマックイーンと
3200mの天皇賞制覇を成し遂げてきた父系の
4代制覇への夢は1年持ち越されたことになります。
これも勝負のうちですから仕方のないことなのですが、
出走権をめぐるあるエピソードを思い出しました。
1988年の菊花賞、フルゲート18頭の枠に36頭が登録。
出走権の19番目にいたのが、
スーパークリークとガクエンツービートです。
状況は絶望的に思えました。
ところがスーパークリークに救いの神が手を差し延べます。
マイネル軍団の総帥・岡田繁幸さんがクラブが所有する
マイネルフリッセの出走辞退を申し出たのです。
スーパークリークは友人の牧場から配合の相談を受け、
その後の成長をつぶさに見てきた岡田さんですが、
マイネルフリッセも決して弱い馬ではありません。
岡田さんが満を持して設立したクラブ法人の1期生であり、
きさらぎ賞でクラブに初重賞をプレゼントしています。
発足間もないクラブは結果はともあれ大レースに出したい、
出るだけでも広告宣伝波及効果は計り知れません。
そういうことを全部わかっていて、誰よりもわかっていて、
出走辞退する岡田繁幸という男は凄いと思います。
ちなみに88年の菊花賞は、
スーパークリーク圧勝、5馬身差の2着はガクエンツービート、
19番目の馬のワントゥーフィニッシュでした。
マイネルフリッセの主戦ジョッキーでありながら、
出走できるか分からないクリークにこだわった武豊騎手は、
初のG1タイトルをこのレースで手にします。
きょうも来てくださってありがとうございます。
ゴールデンウィークのお小遣いが増えるといいですね。
皆さんの馬券に幸運の女神がやってきますように。