2010年05月28日
こんにちは。
ダービーの枠順が確定、前売りもはじまりました。
大外を引き当てたダノンシャンティはちょっと気の毒ですが、
有力各馬はそれぞれいい枠から競馬ができそうです。
さて、ダービーってどんなレースだろうと考えたりします。
17世紀から18世紀にかけて
おもにイギリスで体系化されていった競馬は、
ヒートレースが花形だったそうです。
4マイル (6400m) とか今では考えられない距離を
2連勝とか3連勝する馬が現われるまで何度も繰り返す
馬にとってはきわめて過酷なレースです。
(今では動物愛護の観点から禁止されています)
ですから当時の競馬は5歳程度でははまだ若造、
心身ともに完成された古馬のものでした。
1780年に2400mの “一発勝負” ダービーが創設、
求められるものはヒートレースの完成された頑健さではなく、
伸びゆく成長力だっただろうと思います。
春を迎えた若駒は新鮮で栄養に富んだ若草を食み
日に日に成長していきます。
その途上の5月最終日曜日に設けられたのがダービーです。
その春いちばん成長した馬はどれか、
それがダービーステークスの意義だったと思います。
いにしえのホースマンは生命力のあかしである成長力に
競馬の素晴らしい未来をイマジネーションし、
大いなるリスペクト(尊敬)を捧げたのでしょうか。
“ダービー馬はダービー馬から” という言い伝えには
そんな思いがこもっているような気がします。
きょうも来てくださってありがとうございます。
ことしも素晴らしいダービーになるといいですね。