2010年06月01日
こんにちは。
早いものでもう6月、今週は安田記念がメインです。
安田記念といえば、ちょっと古い話になりますが、
94年のノーズフライトが強烈に印象に残っています。
彼女は浦河の大北牧場のオーナーブリーダーホースで
トニービンの初年度産駒になります。
同期のトニービン産駒ベガが華やかな脚光を浴びる裏で
桜花賞もとうにおわった3歳5月にデビュー、
9馬身ちぎってファンを驚かせます。
つづく条件戦も8馬身差の圧勝でモノの違いを見せつけます。
秋になって条件馬の身ながらG3府中牝馬Sを勝ちあがり、
2400mだったエリザベス女王杯は2着に惜敗しますが、
そこから重賞3連勝で安田記念にエントリーしてきます。
それまでの先行策から一転して後方待機した彼女は
4コーナー手前からのひとまくりで勝負を決めてしまいます。
ものすごい切れ味でした。
間違いなく彼女の生涯のベストレースでしょうし、
かつ安田記念のベストレースのひとつだと思っています。
その後、彼女は快速サクラバクシンオーとの対決に臨み、
1400mのスワンSでは1馬身だけ届かず、
1600mのマイルチャンピオンSは1馬身半抜けました。
語り草になる名勝負だったと思います。
生涯11戦8勝2着2回とほぼパーフェクトな成績で、
とくに1600mと1700mでは7戦7勝、
マイラーとしてはまったく底を見せないまま引退しました。
繁殖では自身を超えるような産駒は出していませんが、
そろそろ孫の世代に移りつつあります。
いつか血の爆発がみられるのではないかと期待しています。
きょうも来てくださってありがとうございます。
あすはもう一頭の気になるマイラーのお話をお届けします。
どうぞよろしくお願いします。