2010年10月27日
こんにちは。
天皇賞出走予定のアーネストリーとキャプテントゥーレは、
2005年生まれの同期生、新馬戦で対戦したことがあります。
圧倒的な人気は母エアトゥーレ、祖母スキーパラダイスと
2代つづけて重賞ウイナーという良血のキャプテンの1.8倍。
アーネストリーは3番人気といっても8.6倍もつけていました。
が、レースは中団待機のアーネストリーが鮮やかに抜け出します。
2着には後のオークス馬トールポピーが2馬身差でつづき、
3着ドリームシグナルはシンザン記念の勝ち馬になりました。
いわば “伝説の新馬戦” ですね。
しかしアーネストリーは脚部不安で長期休養に入り、
ダービーどころか条件クラスのまま3歳時をすごします。
その間、キャプテントゥーレはご存じのように皐月賞馬となり、
クラシックホースの仲間入りをはたします。
父アグネスタキオン譲りの脚もとの弱さから
けっして順風満帆とはいきませんでしたが、
2年連続で朝日チャレンジCを勝つなど恥ずかしくない実績です。
アーネストリーが目覚めたのは、ようやく4歳の暮れでした。
G3中日新聞杯を勝つと、G2金鯱賞も連覇して本格化します。
G1宝塚記念では、凱旋門賞2着のナカヤマフェスタ、
ドバイシーマクラシック2着のブエナビスタにつづく価値ある3着。
ワールドクラスの実力馬と五分の戦いですから立派です。
前走のG2札幌記念も貫禄すら感じさせる強い内容で、
もう “上がり馬” とはいわせない風格までもが感じられます。
“伝説の新馬戦” から3年あまり、
馬名どおり 「本気」 になったアーネストリーが返り討ちにするのか、
キャプテントゥーレが “屈辱の新馬戦” の悔しさを晴らすのか、
天皇賞という晴れ舞台で、もうひとつのサイドストーリーが・・・。
きょうも来てくださってありがとうございます。
それにしても新馬戦を戦った馬同士が天皇賞で再会というのは、
奇跡的な出来事といっていいのでしょう。
それほど厳しいのがサラブレッドの世界なのですから。
『馬名ミュージアム』 を更新しました。
こちらもお楽しみください。