2010年11月07日
こんにちは。
今週は秋のG1シリーズ、言葉は悪いですが谷間の週で
東京競馬場はG2アルゼンチン共和国杯がメインとなります。
一口にいうと府中の2500mでパワーとスタミナを争うレースです。
同じ府中の2400mの場合、たった100メートル違うだけなのに、
ことしのダービーのようにレースの上がりが33秒4、
勝ち馬のエイシンフラッシュは32秒7と想像を超える瞬発力勝負に。
ところがこのレースは全般に上がりのかかるレースになります。
過去20年で35秒を切る瞬発力勝負はたった3回だけ。
ミヤビランベリとアーネストリーで行った行ったになった昨年、
究極の切れ味比べになった04年のレニングラードが勝った05年、
きわめて希少なケースになっています。
やはり坂上から発走する2400mと坂下から出て、
二度の坂の上り下りがある2500mとではレースの質が違います。
持久力勝負となると注目したいのはサドラーズウェルズの血。
このレースにはサドラー直仔オペラハウス産駒のスリーオリオン、
母父にサドラーの血が流れるジャミールとカネトシソレイユです。
瞬発力が生きる日本の馬場では苦戦しがちな血統ですが、
このレースと目黒記念、東京2500mとなればまた別の話です。
ジャミールは初オープンの阪神大賞典でいきなり2着、
重賞5戦して掲示板を外したのは天皇賞・春の7着だけです。
ジャガーメイルに33秒7の末脚を使われたのが敗因でしょう。
この馬自身頑張っていますが、最後方からでは届きません。
欲をいえば上がり36秒台となり我慢比べの消耗戦、
仮に35秒台になってもなんとか出番はあるはずです。
きょうのメンバーなら格上と胸を張れる存在でしょう。
滅多にないチャンス、ステイヤーの本領を見せてほしいものです。
きょうも来てくださってありがとうございます。
来週からはG1シリーズが再開、再び熱戦の火蓋が切られます。