2010年11月12日
こんにちは。
日本ではいよいよ秋のG1シリーズ本番を迎えますが、
ヨーロッパは一流馬の引退か現役続行か、騎手の専属先など
野球でいえばストーブリーグみたいな感じになっています。
『より多くの古馬が現役を続けるなら、
それはファンにとって喜ばしいことだろう。
そうした状態が当たり前になれば、
より多くの人が競馬場に足を運んでくれるいい機会になる。
たった1年では十分ではない。
彼らを振り向かせることはできない。
もっと多くの人が同じ事をしてくれれば素晴らしいことだと思う』
ヨーロッパとアメリカで1ダースものG1を奪取、
ブリーダーズカップマイル3連覇の快挙を成し遂げた
女帝ゴルディコヴァのオーナー・ヴェルトハイマー氏は
彼女の現役続行の理由をこう説明しています。
彼はシャネルブランドのオーナーとしても有名ですね。
ご存じのように欧米では一流馬は3歳シーズンで引退、
というのが当たり前になっています。
基本的にサラブレッドビジネスの根幹である種牡馬への
チケットを手にするために彼らは走ります。
その価値を認められれば十分なのです。
昨年のシーザスターを持ち出すまでもなく、
ほとんどのスーパースターが3歳限りで引退しています。
そうした風潮が競馬の発展にとってどんなものかと、
ヴェルトハイマー氏は憂えているようです。
日本の感覚からすれば、まったくの正論ですね。
でも、史上最高とも評価される希代の名牝を
6歳の来シーズンも走らせるのは勇気がいります。
ヴェルトハイマー氏の決断に喝采を贈りたいと思います。
きょうも来てくださってありがとうございます。
エリザベス女王杯、ちょっと惜しい除外馬も出ましたが、
いよいよですね。決戦ムードが盛り上がってきました。