2010年12月29日
こんにちは。
御用納めを済ませ、年末年始休暇に入ります。
世の中はそういうことなのですが、競馬社会はそうはいきません。
なにしろ生きもの相手の仕事で馬は待ってくれませんから、
完全休暇となるのは元旦の1日だけ、と一息つく暇もありません。
改めて大変な仕事だなぁと思います。
今年を象徴するキーワードのひとつが外国人騎手でしょうか。
有馬記念の上位独占は記憶に新しいのですが、
それにしても横文字ばかりが目立ったシーズンでした。
昨日もちょっと触れましたが活躍頭はミルコ・デムーロ騎手です。
朝日杯フューチュリティS、有馬記念と2つのG1を含めて、
6つの重賞を制覇するなどひときわ目立っていました。
年明けと秋の2回来日し、通算滞在期間は約2ヵ月ですが、
その間に35勝と驚くべきペースで勝ちまくりました。
仮に年間通じて滞日したら計算上は200勝をオーバーします。
クリストフ・スミヨン騎手もジャパンCの降着でケチがつきましたが、
天皇賞、東スポ杯2歳S、阪神Cと重賞を3つも勝っています。
ライアン・ムーア騎手は短期間の滞日で6勝を挙げています。
特筆ものは人気が10、3、4、3、8、4番人気と
1番人気、2番人気なしで勝ち鞍を挙げている点でしょうか。
したたかでアイデアに満ちあふれた騎乗法は
豊富な国際経験ゆえと考えたらいいのでしょうか。
馬もヴィクトワールピサが “フランス留学” で逞しくなったように、
騎手にも以前の武豊騎手のように腰を据えた“留学体験”で
磨かれ鍛えられるような機会が必要なのでしょうね。
だってヨーロッパの騎手は、日替わりで英、愛、仏などを
普通に飛び回っています。
ドイツやイタリアに出かけることも珍しくありません。
もちろんドバイや香港も活動範囲のうちに入っています。
日本人騎手が下手で外国人騎手が上手いということではなく、
こうした日常の積み重ねがゴールでの差になっているのでしょう。
きょうも来てくださってありがとうございます。
気ぜわしい日が続きますが、どうぞご自愛ください。